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NHKスペシャルドラマ「その街のこども」

会社の先輩と、再開発プロジェクトの説明会のために広島へ向かう建設会社の社員、中田勇治は新幹線で見かけた若い女大村美夏を追いかけ勝手に新神戸駅で下車してしまう。美夏を追いかける勇治は逆に美夏に声をかけられ、美夏の話を聞くことになる。

美夏は震災を子供のころに体験しており。同じ経験をしている勇治と飲み屋で盛り上がる。美夏は御影のおばあちゃんちによった後、三宮での追悼式に出かけたいという。勇治は父親が震災時にぼろもうけをしたのを語りそのせいで神戸にいられなくなったことを話す。美夏は震災で亡くした幼馴染のことが忘れられないという。

意気投合した二人は御影と、そして三宮まで深夜を歩くことになるのだが・・・。

阪神淡路大震災15年特集ドラマ「その街のこども

冒頭はドキュメンタリータッチで進んでいく。佐々木昭一郎的世界か。しかしふたりがずっと歩いて行く間の会話はせりふの感覚に戻っていく。そしてドラマは深みに入っていく。

勇治の話は間接的なエピだけにリアルなのか。身近な人の死とかの直接的な体験でなくても震災の傷はあるということか。震災のトラウマ、心の傷の強さを訴えるいい作品です。

リアルに子供のころの震災体験があるサトエリ森山未来君。痛切さを感じるのだけどもさすがにうまい二人。