舞台を見に行く機会のない私にとっては、やっと拝見したということなのか。
一時期は地元に在住していたという、北村想さんの代表作なのだろうか。
地元の新聞で何度も取り上げられたが、仕事の関係でコンサートや舞台鑑賞と言うのは、
難しいわけで、むろんTV画面で見るのとは違うのかもしれませんが、
しかしいまのHD画面ならなんとかその現場の雰囲気でも感じ取られればいいのか、
予想通り難解。ファンタジーの中に演劇独特の比喩と幻覚の世界。
最後の堤さんのインタビューで話もありますがこの話の結論というものはないんじゃないのか。
関西弁で書かれているのは作者の出自のためなのか。関西の漫才とも取れるセリフの言い回しが楽しくもあり、同時に作品の難解さを増しているのかも。でも徐々に詩的な方向へ流れていく話。不思議な感覚を得た作品でした。