長野でワインの製造販売会社を経営している松原辰平は20年前に妻を亡くし男手ひとつで娘を育ててきた。娘がニュージーランドの人と結婚すると決まってからは娘と口もきかず娘の結婚式も途中で退席して家に帰ってきた。すると京都の大学時代の同級生の重宗から祝電が届いていた。辰平は急に思い立ち京都へやってくる。
重宗と会った辰平、そこに同じく同級生だった山辺がやってきて自分の娘が何をしているかを探ってくれと辰平に依頼する。
監督。脚本; 原田眞人
出演;役所広司、中越典子、でんでん、岩松了、藤村志保、キムラ緑子
CBC制作なのに京都ロケか、制作協力は松竹らしい、映画的手法、風景が美しい。
小津安二郎「晩春」へのオマージュか、自分の娘と娘じゃない人との気持ちは違うと思うのだが、メルヘン的な感覚なのだろうか。まあ恋愛に年の差は関係ないらしいけど。中越さんのタトゥーなどミステリアスな雰囲気なのだがまあ多少イメージと違うような気もするのだけど、面白い作品。