khtatuのTV&映画ブログ

TVドラマ感想他

NHK「没後20年 ドキュメンタリードラマ おかしな男~渥美清・寅さん夜明け前~」

寅さん役でブレイクする前の若き日の渥美清を描くドキュメンタリードラマ。原案は小林信彦による評伝「おかしな男」。私生活も心も決して他人に見せなかった孤独な天才・渥美清柄本佑)と、駆け出しだが鋭い批評眼を持つ作家・小林信彦川口覚)。2人はテレビの仕事で偶然出会い、心を許すようになる。そこで語られていた渥美の「本音」とは?関係者の証言も織り込みながら、昭和最大のヒーローの知られざる雌伏の日々に迫る。

(以上公式ホームページより)

小林信彦さんの評伝「おかしな男」を原作にしたドキュメンタリードラマ。

渥美清さんの若き日の足跡をたどるドキュメンタリーと、原作の評伝を部分的にドラマとしている。

小林さんの評伝は渥美さんとの軌跡をクールに描いているがその一場面を忠実にドラマ化している。

ドキュメント部分が挟まり、しかもドラマのメイキング部分まで挟まるので、ややドラマ部分が少なめで、原作を未読の人には渥美清のことをずいぶん冷たく書いているように思われてしまうのかも。

寅さんでない渥美さんをTVで見た覚えのある私としては、全面的ではないものの理解できることなのかな。

寅さんは面白いもののやや違和感のあった私どもとしては、渥美さんのリアルな面を知ることができたような。

そういう意味では、渥美さん没後20年の企画では寅さんリスペクトという話ではなく、異色なドラマかと思います。